ITソリューション企業総覧2014Web
フルノシステムズ

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05_ネットワーク・通信 ITソリューション企業編

クラウド無線LANにまで発展する
新ステージのWi-Fiソリューション


フルノシステムズ

www.furunosystems.co.jp/


 創業30周年を迎えたフルノシステムズでは、その伝統が築き上げてきた高信頼及び高品質の無線LANを多業種に向けて導入を加速させ続けている。基軸となるソリューションが、無線LANアクセスポイント「ACERA(アセラ)」と無線ネットワーク管理システム「UNIFAS(ユニファス)」だ。

 この2つの無線ネットワークソリューションがいま、LANから新たにクラウドの本格利活用にまで発展を遂げた新しい無線ネットワークへの針路に、さらにユーザーを誘い始めている。

無線ネットワークソリューションの歩み

 フルノシステムズの無線LANの歴史は、ハンディターミナルに始まる。かつてコンビニやスーパーマーケットなどの店舗では、業務効率化のためにハンディターミナルの導入が進んだ。当初は、店員がターミナルを携え、商品の売上げ状況データをその場で入力し、閉店時に必要データを有線ネットワークでホスト機に伝送、翌朝に集計するというスタンドアロン型の利用法であった。

 しかし、物流現場などでは、在庫や入庫に関するデータはリアルタイムに必要となっている。フルノシステムズ管理本部広報グループ長鈴木智之氏は「当社ではハンディターミナルに無線機能を施し、入力されたデータを無線により店舗フロアに設置したアクセスポイント(AP)を介してホストにリアルタイムで伝送処理可能としたのです。これが、当社が業界に先駆けて市場へ投入したいわゆる無線LANソリューション普及の始まりでした」と語る。このときは、まだIEEE(Institute of Electronics Electrical Engineers:アメリカ電気電子技術者協会)802.11標準のWi-Fiではなく、特定小電力あるいはSS無線と呼ばれる無線通信方式であった。

無線LANアクセスポイント「ACERA」

 いま、Wi-Fi花盛りの中、無線通信方式もかつてのSS無線などに取って代わりIEEE802.11標準が主役だ。フルノシステムズでは、PCなど無線機能をもった端末からの電波を受ける機器として「ACERA800ST」(スタンドアロン型)と呼ぶAPを投入している(写真1)。

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写真1 アクセスポイント「ACERA800ST」

 

 ACERAはIEEE802.11n/a/b/g準拠製品である。これは、5GHz帯及び2.4GHz帯電波を使用可能であり、その伝送速度も11Mbps(IEEE802.11b)から54Mbps(同a及びg)そして最大300Mbps(同n,理論値)となっている。同時接続端末は100台以上だ。「この台数は、広いイベント会場等で、幾度となく繰り返してきた実証実験に基づくもので、お客様にご満足戴ける当社の大きな強みとなっています」と鈴木氏はアピールする。

 このほか、通信妨害の干渉電波があっても、その受信をはじく干渉波フィルタリングや、複数AP間にまたがる端末同士ののぞき見を防ぐ機能ほか豊富だ。「なんといっても保証期間が5年もあるという点は、顧客の方々からご安心戴ける大きな要因となっています」と、同社無線LANソリューション好調さの背景を語る(図1)。

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図1 アクセスポイント「ACERA800ST」で実現する無線LANの例

 

本格化するクラウド無線LAN利活用時代

 ACERAには、今後の本格的なクラウド利活用時代にもあわせた、とっておきの機能がある。それが、クラウド無線LANの利活用で、ここで活躍するソリューションが無線ネットワーク管理システム「UNIFAS」である。

 具体的には、ユーザーは、いままでのスタンドアロン型AP「ACERA800ST」をファーム更新して「ACERA800」と「UNIFAS Managed Server」の統合管理型にすれば、クラウド無線LANを利用可能な環境ができあがる。実際には、「UNIFAS」はデータセンタなどに設置されたサーバに搭載させることになる。

 そして、鈴木氏は「VPN(Virtual Private Network)利用のもとクラウド無線LAN環境を実現できます。これにより、たとえばキャンパスネットワークの場合、複数キャンパスでも本部での一元管理が可能となり、学生さんや先生方が、PCでもタブレットでもスマホでも、どのような端末でもアクセスでき教育のパフォーマンスが飛躍的に向上します」とアピールする(図2)。もちろん管理画面は日本語GUI(Graphical User Interface)で、セキュリティも、WEPやTIKP、AESといった暗号化やIEEE802.1x、TTLS、RADIUS、WEBなどの認証方式に対応している。

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図2 アクセスポイント「ACERA800」と無線ネットワーク統合管理「UNIFAS」で
    実現するクラウド無線LANの例

 

純国産でワンストップサービスの強み

 フルノシステムズの事業は、前記ハンディターミナルなど「モバイル端末」、ここで主に紹介した無線LANなど「ワイヤレスネットワーク」、コンサルや機材レンタルなど「エンジニアリング」の三つを事業の柱としている。鈴木氏は「この3本柱を基軸に、ヒアリングから提案、教育・デモ、現地調査、ハードウェア&ミドルウェア、アプリケーション開発、エンジニアリング、カスタマサポート、メンテナンス&トラブルサポート、エコロジ環境対応まで、無線LAN技術全域において、ワンストップでお客様にサービス対応させて戴けるという最大の強みが当社にはあります。しかも純国産であることは、高品質と同時にお客様に安心感をお持ち戴けます」と語る。

 加えて最近、海外から日本に訪れる人たちが口をそろえていうには、日本では無線LANで、容易にインターネット接続可能な環境が意外に少ない、という点だ。とくにホテルなどでは、それが目につくという。鈴木氏は「次の東京オリンピック開催時には、やはり多くのインターネットユーザーの方たちが海外から来日されるはずです。そのためにも、いまから無線LANで接続可能な通信環境の整備がホテルを中心に望まれます。当社もこうしたニーズに向けてご協力サービスさせて戴きたいと思います」と、意欲的だ。

 フルノシステムズのソリューションは、親会社である古野電気の船舶無線などに代表される堅牢な技術が、わが国の無線技術発展と共に歩み培ってきたDNAにも支えられているのだ。このことが、業界からの確かな信頼を得、いま自治体をはじめ文教分野などからも熱い視線が注がれ、導入も加速、多くの問い合わせなどを生み出している。鈴木氏は「もともと無線LANというものは、見えない電波が通信手段なので、トラブルがあったり障害があっても決して不思議ではないのです。ですから、どのようなツールを使ってどのようにサポートすれば必ずつながって、安全にかつ高信頼性な通信ができるのか、創業以来30年間の歴史で学んできたのです」という。

 ビジネスワイヤレスの国内リーディングベンダとして、すでにイムス三芳総合病院や海鮮三崎目黒店、静岡大学他多数の導入ユーザ事例を擁する中、クラウドの先のさらなる無線ネットワーク利活用に向けたフルノシステムズのソリューション提案に期待が高まる。

 

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