環境ソリューション企業総覧2015Web
大陽日酸株式会社

大陽日酸株式会社

■環境ソリューション企業編 09_環境対応型技術・製品編

オンサイト式、オフサイト式、
移動式の全てに対応

:パッケージ型水素ステーション
「Hydro Shuttle」


大陽日酸株式会社

www.tn-sanso.co.jp/


 走行時にCO2を全く排出しない次世代自動車として、電気自動車(EV)とともに燃料電池自動車(FCV)が注目されている。このFCVへ燃料となる水素ガスを供給するのが水素ステーションと呼ばれる設備である。2014年12月にトヨタ自動車(株)からFCV一般販売が開始され、水素ステーションのインフラ整備が急務となっている。国内において、2013年度から3年間で全国の4大都市圏に100カ所程度の水素ステーションを新設する計画が推進されており、2015年4月現在で20カ所の水素ステーションが営業を開始し、2016年3月末までには81カ所が開業予定である。今後FCVの普及を加速化するためには水素ステーションのコストダウンが大きな課題となっている。

 大陽日酸では、水素ステーションを構成する4つの主要機器であるディスペンサー、プレクール装置、水素圧縮機、水素蓄圧器を一体型ユニットにした、パッケージ型水素ステーション「Hydro Shuttle」を開発し、製作コストの低減ならびに現地設置工事費の大幅な削減を達成した。まず独自開発したディスペンサーやプレクール装置(-40℃対応)により低コスト・コンパクト化を実現した。次に水素圧縮機にはエア駆動ブースター方式を採用し、水素蓄圧器には複合容器を選定することで低コスト・コンパクト化を図り、従来型の約1/2のコストダウンを実現した。

 このパッケージ型水素ステーションの大きさは、長さ約9m×幅約2m×高さ約2.6mで、水素供給能力は最大300Nm3/hであり、充填速度5kg/3minで70MPa仕様のFCVに連続3台の充填が可能である。また高圧ガス保安法の一般高圧ガス保安規則第6条、第7条の3、第8条のオンサイト式、オフサイト式、移動式の全てに対応できる共通設計とし、標準化と量産効果により、さらなる低コスト化にも目途をつけた。なお、気密性を重視した溶接施工やスリーブナット方式の継手を採用し安全性を向上させるとともにメンテナンス性も考慮した設計によって定期自主検査工程の大幅な短縮も可能となった。

 大陽日酸は国内の多くの水素ステーションにおいて納入実績があり、今後もその技術をさらに向上させるとともに、パッケージ型水素ステーションを中心に拡販を目指し、FCVおよび水素ステーションの普及に貢献する。


写真 パッケージ型水素ステーション「Hydro Shuttle」

 

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