環境ソリューション企業総覧2015Web
新東工業株式会社

新東工業株式会社

■環境ソリューション企業編 09_環境対応型技術・製品編

パッケージ型 排ガス浄化装置2機種を開発


新東工業株式会社

www.sinto.co.jp


 新東工業は鋳造関係設備のトップメーカーである。1934年設立以来、鋳造業界をはじめ各素形材産業の品質改善、生産性向上、環境保全に貢献してきた。この鋳造プラントエンジニアリング技術から生まれた独創的な環境テクノロジーを用いて、大気、水処理、廃棄物処理、リサイクルに関する様々な問題を解決している。

 また、これら環境保全技術に加え、省エネルギー、省スペースなど、生産の効率化と環境対策をトータルに提案できるシステムエンジニアの強化を図る一方、新東工業は「ISO14001」の取得、「ゼロエミッション活動」などを通じて、グループ企業と一体となって環境保全への取り組みを積極的に推進している。

 大気汚染防止法が改正され揮発性有機化合物(VOCガス)の排出源に対して、分解除去などの排出削減策や脱臭対策が求められる中、新東工業はこうした流れに対応するため、高い分解効率と熱回収性能を併せ持つ、蓄熱燃焼式排ガス浄化装置「多塔式RTO」「ロータリー式RTO」に加え、近年さらに装置を構成する部品一体化による完全工場施工、現地工事負荷低減を実現したパッケージ型RTO、RCOを市場へ投入した。

パッケージ型RTO <新機種>

 あらゆるVOCや有機系悪臭成分を95~99.9%分解可能な省エネルギー、高効率を兼ね備えた排ガス浄化装置であり、製造工程で排出されるVOCガスを800℃以上の高温で燃焼させ、水と炭酸ガスに分解するため汚水や固形廃棄物の排出もない燃焼方式である。また、エネルギーロスが少なく、燃焼によるCO2やNOXの発生も抑制するなど、クリーンな浄化方式となる。

 本装置のメリットは、装置を完成品として出荷するため、現地工事1日と従来の排ガス浄化装置と比較し、現地工事の負担は極めて小さい。

 装置を構成する部品(燃焼室、蓄熱体、切り替えダンパ、送風機、制御盤)が全て一体構造のパッケージタイプとなっており、コンパクトで設置後の移設も容易となる。小風量帯(40N m3/min~140N m3/min)の範囲で、5機種をラインナップした。最大の特徴としては、蓄熱体を横向きに配置することで低床・低重心を実現し、架台及び屋上での設置や軽微な基礎工事で設置が可能となる。

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写真1 パッケージ型RTO

パッケージ型RCO <新機種>

 触媒による浄化方式に蓄熱式を併用することで、大幅なランニングコストの低減を実現した。加熱装置は電気ヒータを採用し、より安全でクリーンな処理を提供できる。装置は工場内で試運転まで完了し、完成品として出荷されるため、現地工事・調整の時間は極めて短く即稼働できる。小風量帯(10N m3/min~30N m3/min)の範囲で、3機種をラインナップした。

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写真2 パッケージ型RCO

コンパクト型RTO

 単独設置の多かった送風機、補器類をホッパ下に格納することにより、コンパクト化を実現した。これまで送風機、切替えダンパ、本体、接続ダクトで構成されていたが、上下2ユニットにまとめたため工場完成度を向上させ、現地での工事工数を削減(レッカー作業1日)するなど、大幅なコスト低減を図った。

 コンパクト型の蓄熱燃焼式ガス浄化装置は、日本産業機械工業会の大気汚染防止部門の第34回「優秀環境装置」に選ばれている。

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写真3 コンパクト型RTO

ロータリー式RTO

 蓄熱室は8室でVOC分解効率98%以上。燃焼室と蓄熱室をユニット化し、現地施工を簡略化。適用範囲はダストあるいはタール等の成分を含まないこと。3塔式より設置面積30%減とコンパクトで低イニシャルコストを実現。平板回転弁を使用することで、弁機構が他社に比べてシンプル。パッキン交換などのメンテナンスが容易で、静圧変動をさらに抑制した。

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写真4 ロータリー式RTO

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