環境ソリューション企業総覧2015Web
株式会社環境総研

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■環境ソリューション企業編 09_環境対応型技術・製品編

高純度のバイオディーゼル
燃料精製により、廃油の燃料転換が本格化


株式会社環境総研

www.kankyosoken.co.jp/vd200/


 バイオディーゼル燃料(BDF)は廃食用油などの廃油を精製しトラックや建機、発電機などディーゼル機関の燃料として転換利用するわけだが、精製工程において、非水溶性の不純物が残留し、それが燃料化において実用的なレベルへの純度を保てない理由の一つであった。(株)環境総研はその技術的な課題を解決するために研究を続けてきたメーカーであり、その製品が、高純度バイオディーゼル燃料製造装置「VD200」になる。

 BDFの安定的な供給には当然ながら精製する機器の信頼性は重要である。また、安定稼働できる精製装置を作るノウハウも専門性が高くBDFに特化して設計できるかどうかが成否を分ける。うまく実用化の純度が得られないメーカーの中には、それらの課題に気づかない、越えられないまま撤退するケースも少なくなかった。稼働実績は着実でかつ地産地消的な好事例として積み重なってきている。業界ではリサイクル率の高さで知られる九州の(有)そおリサイクルセンター(鹿児島県曽於郡大崎町)、また先進的な取り組みで知られる、自然と未来(株)(熊本市)などにおいて早々に実用的な運用がされている。現在では全国の廃棄物処理業者、また建機レンタル業界からも高い関心を得ているという。

エステル純度99.9%のBDF化を実現

 同装置は、最適といわれる減圧蒸留方式で純度の高いBDFを製造する。一般社団法人日本海事検定協会で分析・測定したところ、エステル含有率99.9%の高純度を実現していることがわかっている。BDFを使用することは、廃油を再利用するという直接的なメリットだけでなく、それを使用するディーゼル機関(トラック、建機、発電機など)から排出されるCO2を削減できる。また、機関内に堆積するスラッジなどを洗浄する効果が高く、メンテナンス性の向上と共にシステムにも好影響をもたらす。現在トラックメーカーの保証を受けられるB5混合燃料は安定供給されているが、現行制度では使用にあたり自己責任となる高濃度BDF100%の普及拡大、燃料コストの削減に大きな期待が持てる。

 下図は同装置の精製過程を示したもの。廃油にメタノールを投入しエステル交換反応ののち、無排水で高純度のBDFが精製される。自然沈下させたグリセリンの抜取り作業を除き、一連の工程は全自動にて行われる。

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高純度バイオディーゼル燃料製造装置「VD200」
の特徴

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