環境ソリューション企業総覧2014Web
ダイワボウノイ株式会社

ダイワボウノイ株式会社

09_環境対応型技術・製品編 環境ソリューション企業編

セルロース対応可能なポリプロピレン繊維
「デューロン®


ダイワボウノイ株式会社

www.daiwabo.co.jp/


エコ 流行から現実へ

 我々とエコとの関わりは決して短くはない。地球サミットで地球温暖化が叫ばれて20年、クールビズが始まって9年。既にクールビズで夏のノーネクタイは、首長から民間会社まで浸透している。今年の夏は地球温暖化を主要因とする海水温の上昇が、巨大台風の急速な発達と大気の不安定化をもたらし、強風・大雨や土砂災害が頻発した。8月大阪での猛暑日は1日のみ、日照不足による生育不足で野菜が高騰し、すでに環境問題とその対応は、流行から現実として我々にとって永遠のテーマとも言える存在である。

円安下で新素材へ関心

 円安・原料高下の繊維業界でも、環境・省エネ対応から機能素材開発が著しく、店頭でも、冬の「吸湿発熱」、夏の「吸汗速乾」「接触冷感」に代わる次世代素材が期待され、新しい価値や機能を訴求する新素材も登場している。その中でもダイワボウの「デューロン®」はセルロース対応の日本製ポリプロピレン繊維として各方面から注目を集めている。

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「デューロン®」を使用した商品

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「デューロン®」タグ

セルロース対応ポリプロピレンの意義

 元来、ポリプロピレン繊維は、1970年頃、綿との混用品による酸化発熱現象が原因と思われる火災が数件発生し、日本化学繊維協会でポリプロピレン繊維の取り扱いについて自主規制を行なってきた。その後、2012年に40年以上を経て、この自主規制が改定され、試験をクリアした商品の販売が許可された。ダイワボウグループは一貫して衣料品の品質・安全管理に取り組んでいる。ダイワボウポリテックが、酸化発熱を抑えた特殊ポリプロピレン繊維を生産し、ダイワボウノイが紡績・生地設計から編立、加工、縫製、洗濯ケアまで管理し、徹底したトレーサビリティーを行なっている。この商品は一般の綿100%やポリエステル100%に比べて、保温性が高いことが確認されている。現在、「デューロン®」は、以下の6つの特長を持つ温感素材として訴求されている。

 デューロン®の特長⇒「デューロン®を使用した衣料品」の特長

① 冬の運動後もあたたか⇒運動後の汗冷えが少なく、暖か。
② 吸汗速乾性でさわやか⇒他素材との多層構造と低水分率で、汗が素早く乾く。
③ 比重が0.91で軽い⇒単体で水に浮く軽さのため、他素材と複合でも比較的軽い。
④ 環境に優しい⇒リサイクル性が高く、エコ。
⑤ 日本製⇒繊維自体をグループの国内合繊メーカーで生産。
⑥ 安心・安全⇒日本化学繊維協会のセルロース対応酸化発熱試験をクリア。トレーサビリティー体制も確保。

三菱レイヨングループとの協業発表

 ダイワボウグループは、2014年8月に同じポリプロピレン繊維を生産している三菱レイヨングループのMRCパイレン社との協業を発表した。両社は長繊維(三菱レイヨン)と短繊維(ダイワボウ)の違いはあるが、国内でも数少ないポリプロピレン繊維メーカー同士で、共にセルロース対応ポリプロピレン繊維で日本化学繊維協会の品質基準150℃100時間に及ぶ酸化発熱試験をクリアしている。

 同業社である両社の協業は一見不思議に思われるが、長繊維(三菱レイヨン)はカーペットや靴下・タイツ用途、短繊維(ダイワボウ)は不織布用途のように産業資材分野で棲み分けができている上、新規市場(衣料用途)では新素材として機能を訴求できる点が大きい。

 更に、各々がお互いの素材や両方の素材を使用したセルロース複合素材を開発すれば、即座にオンリーワン商品の誕生になる。

 日本製でありながら、安価な海外品との差別化ができる新機能素材として、既に2014年秋冬素材で本格的なデビューが予定されている。今年の冬は、店頭でこの新素材を手にする機会もあるだろう。

 ダイワボウグループでは、今後もこれら関連商品を通じて快適で環境に優しい衣料・生活資材を提供する。

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ダイワボウ・MRCパイレン協業リーフレット

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