環境ソリューション企業総覧2014Web
株式会社環境総研

株式会社環境総研

09_環境対応型技術・製品編 環境ソリューション企業編

廃油を燃料に変える
高純度バイオディーゼル燃料製造装置


株式会社環境総研

http://www.kankyosoken.co.jp/


 地産地消のキーワードを伴ってリサイクルの好事例が聞こえてくる。主役の1社は(株)環境総研。BDF(バイオディーゼル)燃料製造装置納入で地域ごとの導入実績を着実に築き上げているメーカーだ。業界ではリサイクル率の高さで知られる、(有)そおリサイクルセンター(鹿児島県曽於郡大崎町)、先進的な取り組みで知られる、自然と未来(株)(熊本市)などにおいて導入後安定的な運転を続けている。

エステル純度99.9%のBDF化を達成

 背景にあるのは高純度のBDF化。

 同社の装置は、最適といわれる減圧蒸留方式で純度の高いバイオディーゼル燃料を製造する。一般社団法人日本海事検定協会で分析・測定したところ、エステル含有率99.9%の高純度を実現していることがわかった。純度の高い燃料を供給することは、それを使用するディーゼル機関(トラック、建機、発電機など)にとって安定的な運転とCO2削減に大きなメリットをもたらす。将来に向けて、さらに純度の高いBDF燃料の使用比率が高まることにより、燃料コストの削減に大きな期待が持てる。また、メンテナンス性が良いことやトラブルが少ないことは燃料の低コスト化につながる。

 精製過程はいたって簡単、廃油にメタノールを投入しエステル交換反応ののち、無排水で高純度のBDFが精製される。自然沈下させたグリセリンの抜き取り作業を除き、一連の工程は全自動にて行われる。

 トラックメーカーの保証を受けられる、B5混合燃料の品質規定をクリアしており、安定供給を可能としていることも実稼働への安心感として受け取られているようだ。また、現在の制度では使用にあたり自己責任となる高濃度バイオディーゼル燃料であるBDF100%燃料の普及拡大にさらなる期待がかかる。

 環境総研はフロンの回収、運搬、処理において実績のある企業だが、BDF事業に参入、地球温暖化防止や環境保全を意識した企業活動を行っている企業だ。今後は地域が主体になった再生エネルギー、高純度リサイクルの波が広がってゆく可能性が大きい。それに品質面で応えてゆくのが同社の技術なのである。

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    廃食用油        従来方式BDF       高純度BDF

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高純度バイオディーゼル燃料製造装置「VD―200」

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