ソリューション企業総覧 Web版
ダイワボウノイ

ダイワボウノイ

環境ソリューション企業編

ポリプロピレン+セルロース系繊維を使用した 温感素材「ウォームプロPC」


ダイワボウノイ株式会社

http://www.daiwabo.co.jp/


 

エコ 流行から実利へ

 我々は、いつ頃からエコと関わってきただろうか? 地球サミットで地球温暖化が叫ばれて20年、クールビズが始まって8年。さらに東日本大震災から2年半近く経過しているが、原子力発電所は未だ運転停止状態で、日本は世界一高くオイルを買う国になってしまった。すでにクールビズで夏のノーネクタイは、首長から民間会社まで浸透している。夏の冷房、冬の暖房がコントロールされ、蛍光灯は間引き点灯し、灯りのないビルや店舗が閉店しているような感覚に襲われる。 エネルギー問題への対応は、流行から実利へ我々にとって永遠のテーマとも言える存在である。

「ポスト吸湿発熱」素材に注目集まる。

 繊維業界でも機能素材開発が著しく、各社が、冬の「吸湿発熱」など新機能訴求に余念がない。外的環境の影響を少しでも減らしながら、通常生活への制約が少ない製品も登場している。その中でもダイワボウノイの「ウォームプロPC」は古くて新しいポリプロピレン+セルロース混温感素材として各方面から注目を集めている。

冬の温感素材ポリプロピレンへの大きな期待

 元来、ポリプロピレンと綿やレーヨン等のセルロース繊維との混用品では、過去に酸化発熱による発火事故があり、日本化学繊維協会の自主規制で、以後は衣料品・寝装品として作られることは無かった。ダイワボウグループでは、酸化発熱現象を起こさないポリプロピレン繊維の開発を進め、日本化学繊維学会と共同で自主基準の見直しも行い、温感素材「ウォームプロPシリーズ」が誕生した。ダイワボウポリテックが、酸化発熱を抑えた特殊ポリプロピレン繊維を供給し、ダイワボウノイが紡績・生地設計から編立、加工、縫製、洗濯ケアまで管理し、安全を確保している。この商品は一般の綿100%やポリエステル100%に比べて、保温性が高いことが確認されている。このため、「ウォームプロPシリーズ」は、以下の4つの特長を持つ温感素材として訴求されている。

ポリプロピレンの特長⇒「ウォームプロPシリーズ」の特長
 ①冬の運動後もあたたか⇒運動後の汗冷えが少なく、暖か。
 ②吸汗速乾性でさわやか⇒他素材との多層構造と低水分率で、汗をかいても素早く乾く。
 ③比重が0.91で軽い⇒単体で繊維中最軽量のため、他素材とミックスしても軽い。
 ④環境に優しい⇒生産時・処分燃焼時にCO2の発生が少なく、エコ。

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「ウォームプロPP」温感・速乾素材

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「ウォームプロPS」可染ポリプロピレンでアウター用途

 

さまざまなバリエーション

①旅行中の肌着として(ウォームプロPP:ポリプロピレン混素材)
 開発担当者が、冬の長期出張に本素材の肌着を携行し、実用試験を行った。「手洗い・手絞りでも干して30分で乾燥(吸水速乾)するため、肌着2枚を交互に着用し洗濯すれば快適だった」とのコメントを寄せている。

②アウターとして(ウォームプロPS:可染対応したポリプロピレン系特殊繊維混素材)
 従来のポリプロピレンは、染色ができない素材で、ファッション衣料としては制限があった。ダイワボウは、可染対応したポリプロピレン系特殊繊維混素材も開発した。

③セルロースとのミックス(ウォームプロPC:ポリプロピレン+セルロース混素材)
 コットンやレーヨンなどのセルロース素材とポリプロピレンとのミックスは、ソフトで吸水性に富んでいるが、前述の通り、業界自主規制の対象だった。ダイワボウノイは、日本化学繊維協会と共同で、原料・組織の改善を基にこの基準に対応することで、100回に及ぶ促進洗濯試験をクリアし、品質・安全管理・トレース方法も実践している。
 ダイワボウノイでは、今後もこれら関連商品を通じて快適で環境に優しい衣料・生活資材を提供する。

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「ウォームプロPC」セルロース混で、従来になかった風合と機能

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