ソリューション企業総覧 Web版
新東工業

新東工業

環境ソリューション企業編

分解効率と熱回収性能を併せ持つ 排ガス浄化装置2機種を開発


 

新東工業株式会社

http://www.sinto.co.jp


 

 新東工業は鋳造関係設備のトップメーカーである。1934年設立以来、鋳造業界をはじめ各素形材産業の品質改善、生産性向上、環境保全に貢献してきた。そして約半世紀にわたり、この鋳造プラントエンジニアリング技術から生まれた独創的な環境テクノロジーを用いて、大気、水処理、廃棄物処理、リサイクルに関する様々な問題を解決してきた。

 また、これら環境保全技術に加え、省エネルギー、省スペースなど、生産の効率化と環境対策をトータルに提案できるシステムエンジニアの強化を図る一方、新東工業は「ISO14001」の取得、「ゼロエミッション活動」などを通じて、新東エコテックカンパニーなどグループ企業と一体になって環境保全への取り組みを積極的に推進している。

 近年、大気汚染防止法が改正され揮発性有機化合物(VOCガス)の排出源に対して2010年までに、分解除去などの排出削減策や消臭対策が求められている。新東工業はこうした流れに対応するため、高い分解効率と熱回収性能を併せ持ち、さらに一層のコンパクト化、低コスト化を実現した蓄熱燃焼式排ガス浄化装置「2塔・3塔式RTO」「ロータリー式RTO」を開発、市場に投入した。

コンパクト型RTO

 あらゆるVOCや有機系悪臭成分を97〜99.9%分解、ダイオキシンの分解も可能な省エネルギー、高効率を兼ね備えた排ガス浄化装置である。熱回収効率は96%、VOCを水と炭酸ガスに分解し汚水や固形廃棄物をださない。また、エネルギーロスが少なく、燃焼によるCO2やNOXの発生も抑制するなど、クリーンな浄化方式を開発した。

 従来では単独設置であった送風機、補器類をホッパ下に格納することにより、同社比で占有面積60%以上、装置全高10%以上を削減しコンパクト化を実現。また、これまで送風機、切り替えダンパ、本体、接続ダクトで構成されていたが、上下2ユニットにまとめたため工場完成度が飛躍的に向上し、現地での工事工数を80%削減(レッカー作業1日)するなど、従来型に比べ20%の大幅なコスト低減を図った。

運転サイクルは以下の通り。
 ①800℃以上の高温で分解された処理ガスは、ハニカムセラミックス蓄熱体を通過して常温近くまで冷却され排気
 ②‌ダンパでガスの流れを切り替える
 ③‌新たに吸気したガスは、加熱された蓄熱体を通過して800℃近くまで加熱され燃焼室に入るため、わずかな追加エネルギーで燃焼分解される
 ④‌排ガス中のVOC濃度が一定以上であれば自然状態になり、発生エネルギーを廃熱ボイラなどに有効利用することが可能

 コンパクト型の蓄熱燃焼式ガス浄化装置は今年、日本産業機械工業会の大気汚染防止部門の第34回「優秀環境装置」に選ばれた。

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図1 コンパクト型RTO

 

ロータリー式RTO

 蓄熱室は8塔で高VOC分解効率98%以上、蓄熱体必要量は11%減。燃焼室と蓄熱室をユニット化し、現地施工を簡略化。適用範囲はダストあるいはタール等の成分を含まないこと。

 3塔式より設置面積30%減とコンパクトで低イニシャルコストを実現。平板回転弁を使用することで、弁機構が他社に比べてシンプル。パッキン交換などのメンテナンスが容易で、静圧変動をさらに抑制した。

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図2 第3 のRTO「ロータリー式RTO」

 

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図3 ロータリー式RTO の回転弁構造詳細

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