ソリューション企業総覧 Web版
小松電機産業

小松電機産業

環境ソリューション企業編

“空間価値創造”で作業環境改善だけでなく
従業員の意識改革にも貢献


小松電機産業

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 シャッターは工場、倉庫、厨房などで防虫・防塵のために不可欠な設備であるが、開閉速度をはじめ安全性、設置スペース、移設などに多くの課題を抱えていた。小松電機産業の高速シートシャッターは、1985年に「門番」ブランドで全国販売を開始以降、これらの課題の解決や顧客のニーズを受け止め改善が順次行われ、新製品を次々と発表してきている。こうした努力が積み重なり、最新の「happy gate門番システム」は、2012年2月に第4回「ものづくり日本大賞」の優秀賞(製品・技術開発部門)を受賞している。「門番」導入企業からは、工場の作業環境が劇的に改善されるとともに「従業員を大切にする会社と評価され信用がアップした」との声も寄せられている。ちなみに、同社の高速シートシャッターは国内で3割のシェアを占め、業界トップの14万台の納入実績がある。

高速シートシャッターのデファクトスタンダードになる

 happy gate門番Gシリーズはシート上昇速度、気密性、安全性で業界トップを実現し ている。従来製品にあったシート横軸のパイプをなくしたパイプレス構造と、新開発のエンジン・コントローラーによってシート上昇速度が秒速3mになった。サイドフレームにファスナー構造を取り入れ、機密性が大幅にアップ、防虫・防塵効果がさらに高まった。またコントローラーを巻き取りボックス内に内蔵したタイプと、サイドフレーム内に内蔵したタイプの2タイプを揃え、コントローラーの出っ張りがなくなり設置面積は従来比約40%減を実現し、容易に取り付け、移設ができるようになっている。さらに、センサーやスイッチ、表示器をフレームに内蔵、ホコリ溜まりのない清潔な環境を維持する。

 安全面での配慮も万全。シャッターの下降中に接触すると停止し、低速(秒速0.5m)で反転上昇する。シャッターの下端部にはクッションを内蔵、接触時の衝撃を和らげる。万一の衝突時にはガイドからシートが外れて破損を防ぎ、シートは自動復帰後、下降する。非常時にはシートを持ち上げると外れ、避難通路が確保できる安心構造になっている。また、バッテリーを取り付けることで、停電時でも一定時間稼働させることができる。こうした「空間価値創造」は業界のデファクトスタンダードになると思われる。

 happy gate門番システムは写真1のようにさまざまな仕様がラインナップされているが、ここでは屋外向け(パイプ式仕様)、冷蔵冷凍庫仕様、防爆仕様について紹介する。

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写真1 新しい門番「happy gate 門番」のラインナップ

 

(1)屋外向け(Rシリーズ・パイプ式仕様)

 風や気圧差で起きるシートのふくらみは隙間を生じさせるが、パイプ式のため隙間を防いでしっかり密閉する。独自のエアタイトシールを使用した場合、気密性がさらに向上し、全閉時の虫やホコリの侵入を防止し、より高い品質管理や清潔な環境を実現する。また、フレームの部品点数を当社従来品比1/5に減らしたアルミフレームと、パイプ両端のゴムリング付ローラーユニットとを組合せ、飛躍的な静粛性も実現している。さらに、万が一フォークリフトの衝突などで損傷した場合、フレームの一部を切断、部分交換ができるようになっている。

(2)冷蔵冷凍庫仕様

 魚・肉・冷凍食品など冷蔵冷凍倉庫を備えた施設では、これまで、シートシャッターによる品質向上・省エネなど導入効果が認知されていたが、霜付きや水滴によるシートをはじめ機器、電装品の劣化が早いことなどが問題となっていた。本仕様は、低温環境下でも柔軟性と視認性を保つ新開発のシート、霜や水滴の付着を防ぐ定期的な霜取り動作を行うプログラム、モーター・フレーム内にヒーター内蔵などを組合せた。その結果、マイナス25℃から5℃までの低温倉庫の間仕切りに使用できるようになった。

(3)防爆仕様

 化学工場のプラント老朽化による爆発事故の多発を受け、従来の高価な防爆電気駆動式シートシャッターと全く異なる発想で開発した本仕様は、世界で初めてのエアー式を採用している。新開発の表面電気抵抗値109Ωの帯電防止不燃シートと組み合わせて防爆性能を飛躍的に高め、さらに低価格化に成功した。エアー駆動・エアー制御方式と、防爆認定センサーで自動開閉するエアー駆動・電気制御方式の2種類がある。なお、エアー供給を断たれた緊急時でもシート上昇を可能にするため、予備空気タンクを標準装備している。

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